徘徊高齢者探索システムにBLEが注目されている｜iBeacon

【４】徘徊高齢者探索システムにBLEが注目されている

徘徊を探し出す仕組みとその実例

徘徊を探し出す仕組みは、これまで述べてきたように、地域のネットワークだけでなく、携帯電話会社から製品として、商品化されています。 その商品は強力な携帯電話網を使い、GPSのデータをある意味強力で最強の方法である。

GPSレンタル「フロンティア」の例

• ［１］防犯対策
• 防犯対策として、お子様の登下校が心配するなら、お子様を狙った犯罪は後を絶たない。
  学校の規則で携帯電話を持たせられない場合や、特定の期間だけ持たせたいという方にお勧めです。 お子様を介護されているご老人に、学校を老人ホームやケアハウスと読み替えれば、万が一に備えての老人の防犯対策に使える。
• ［２］徘徊対策
• 徘徊対策として、ご家族の介護をされている方が増えている昨今、一番心配なのが認知症による徘徊行動。 GPS機器を持たせるだけで、心の負担は減るはずである。
• ［３］ルート管理
• ルート管理として、営業職など社外での行動を管理する事で、効率よく指示を出せるので、仕事効率化に繋がる。
  これも営業職という言葉をシルバー人材センターで働く老人と書き換えれば、今回の老人問題に使えるだろう。 レンタルという方法をとっており、30日間レンタルで17,400円、90日以上の契約の場合には、月額9,800円となる。 サイズも3.7ｃｍ×4.5ｍｍで30gと小型化されている。しかし年間のレンタル料としては、10万円を超えてしまう。

Bluetooth® Low Energy「ロジテック」の例

また、「ロジテック」では、Bluetooth4.0対応 BLEタグ/ブラック/LBT-VRU02XG1、 価格3,648円 (税込 3,939 円) 送料別というのが販売されている。 ただし、Bluetooth4.0に対応したスマートフォン、携帯電話、パソコンなどが必要である。 仕様としては、
●キャリア周波数：2.4GHz帯
●周波数拡散：FHSS
●通信距離：最大半径10m(障害物なきこと)
●対応プロファイル：ANP/PASP/PXP/FMP
●同時ペアリング数：1
●バッテリー：コイン電池(CR2032)
●連続待受時間：約2年
●筐体材質(カラー)：ブラック
●外形寸法(幅×奥行き×高さ)：35×68×10mm(本体、突起部除く)
●質量：約14g
サイズ的についても値段的にも手が届くところまで近づいている。 ただ、スマートフォン、携帯電話、パソコンなどが必要となる。
そこで、徘徊高齢者探索システムにBLEが注目されてくる。

これまでの徘徊高齢者探索システムの問題点

これまでの問題点として、
(1)徘徊するときに持って出ない
(2)携帯電話であるがゆえに電池の持ちが悪く充電できていないと使えない。
(3)月額利用料が発生する
というものであった。

(1)は小型化の限界があり、身につけるサイズにできなかった。
(2)はバッテリーを大きくすると機械が大きくなるジレンマが生まれる。 また老老介護の時代にバッテリーの充電方法が分からないという現場の声がある。
(3)は、シムを使った製品であるため、元々のビジネスモデルが、月額利用料であった。 しかし月額数百円という非常に安価ではあるが利用者に負担をかけるシステムであった。

BLE(Bluetooth Low Energy)を使った発信機の開発

そんな中、BLE(Bluetooth Low Energy)を使った発信機が開発され、iBeaconという製品が出てきた。これで、
(1)100円玉サイズに小型化でき
(2)消費電力が非常に小さく
(3)電波の発信にお金がかからない。
ということが可能となる。

BLE(Bluetooth Low Energy)を利用した製品開発

参考

アプリックスＩＰホールディングス
Aplix の Beacon が認知症高齢者徘徊見守りシステムに採用
～ 高齢者が安心・安全に暮らせる社会システムをビーコンで支援 ～
「http://www.aplix-ip.com/wp-content/uploads/112720147Fdad16e_PR.pdf」

AplixのBeaconが認知症高齢者徘徊見守りシステムに採用 ～ 高齢者が安心・安全に暮らせる社会システムをビーコンで支援 ～
「http://www.aplix.co.jp/?p=11563」